プロトコル通信(EtherNET)(FX5-UJ内蔵型の例)

 ●条件
 ・FX5-UJ EtherNET内蔵型
 *内蔵型とEthernetユニットでは、命令形が異なります。


●設定

まずはEthernetの設定

「ナビゲーション」→「パラメータ」→省略→「Ehternetポート」を開き
「IPアドレス」を入力、「相手機器接続構成設定」をダブルクリック




下図、右のユニット一覧から接続機器を左下の絵へドロップ
するとコネクションが追加される(下図では3つ接続)

こちらが「クライアント(マスタ)」タイプなら「Active接続機器」になると思います。
FX5が相手に対して通信開始を宣言します。宣言が必要ないなら「UDP」など。

交信手段を「通信プロトコル」に変更。



UDP接続機器
 UDP/IPで相手機器と交信する場合に選択します。
Active接続機器
 CPUユニットから相手機器に対してオープン処理を行い(Activeオープン),TCP/IPで交信する場合に選択します。
Unpassive接続機器
 不特定の相手機器からのオープン処理を受けて(Unpassiveオープン),TCP/IPで交信する場合に選択します。
Fullpassive接続機器
 特定の相手機器からのオープン処理を受けて(Fullpassiveオープン),TCP/IPで交信する場合に選択します。


アドレスとポートを、相手機器の手順書に従い設定。これでユニットの設定は終わり。



次にプロトコル通信支援機能の設定

「ツール」→「通信プロトコル支援機能」を開き、「Ethernet(CPU)」でOK


新規で開いて、下から追加をクリック
新規追加でOK


「構成要素未設定」をクリックし、「パケット設定」画面を開く
下の「新規追加」から「構成要素種別」を選択


ここで、ヘッダーのように固定データなら「固定データ」、
返信で数値やON/OFF状態を返すなら「変数無し変数」を選択

下は固定でHEXを送信する場合


下は変数無し変数で、2byte 固定データの場合
三菱はバイト入替えが必要な場合が多い
例えばデータメモリで1bit目がONするところ、16bit目がONしていたら逆。


応答を無視するなら「照合なし受信」で、データ長のみ入力




設定値の例として、とある手順書には以下のように記載されている
上段16進を送信側の設定値に書き込む。全て固定データで良い
下段16進は返信となり、6byteは固定、最後の2byteは「変数なし変数」でON/OFFを受信する

設定が完了したら、ユニット書き込み
*CPUがRUN中では書き込めない



最後にラダー

CPU内蔵の場合は、"SP.ECPRTCL"命令を用いる

U :'U0'
s1:CPU Ethernet設定のコネクション番号(右図)
s2:同時実行数。K1~K8
s3:"s3+2"~"s3+9"に、順番に実行プロトコル番号を入力
d :実行後、1スキャンONするデバイスを指定。エラーはd+1もON

実行の注意点は、通信速度と応答待ち
連続実行すると、スキャンの方が早いため、データの反映に待ち時間が必要なことがある

また初期設定では、応答待ちが無制限となっており、だんまり停止の原因となる
プロトコル通信支援機能で、待ち時間を設けてエラーを出す方が良い
方法は、プロトコル番号を右クリック→「プロトコル詳細設定」→「受信待ち時間」







シーケンサから相手機器へOPEN命令が必要な場合は、
"SP.SOCOPEN"を用いる


U :'U0'
s1:CPU Ethernet設定のコネクション番号
s2:CPU Ethernet設定を行ったなら設定不要
d :実行後、1スキャンONするデバイスを指定。エラーはd+1もON


コメント

このブログの人気の投稿

GXWORKS3 - SP.FWRITE, SP.FREADなどのファイルアクセスについて

三菱GOT - USBコードスキャナ使い方